姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「手紙に書いていた通り、可愛らしくて優しそうな方で……とても嬉しいですわ」

「……ウェンディはこんな僕には勿体ないくらい、とてもいい子なんだ」

「まぁ……」

「ただ……まだまだ遠慮気味で、どこか自信がないような気がするんだ」

「女性は愛されて自信を付けていくものです。坊ちゃんがウェンディ様を守り、大切にして、愛を育んでいけば、自然と花開くものですよ」

「そうなのかな……」

「そうですよ。それには、まず自分自身がお強くならねばなりませんね」

「…………耳が痛いよ」


ペンを置いて溜息を吐いた。
ぐうの音も出ないとはこの事だ。

冷めた紅茶を一気に飲み込んだ。


「それにウェンディ様の事はマーサお姉様から、それはもう詳しく手紙で聞いておりますわ。とても仲が宜しいようで、ハーナは感激でございます」

「勘弁してくれ……ハーナ」

「フフッ……それと、これはウェンディ様から預かったものですわ」

「ウェンディが僕に!?」
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