姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
折り畳まれた紙を開く。
読み進めるうちに自然と頬が赤くなっていくのを見て、ハーナがクスリと笑った。
「坊ちゃんのそんなお顔が見れる日が来るなんて……セバスにも今すぐに教えてあげたいわ」
「あぁ……すごく愛おしいんだ。大切にしたいと心から思う」
口元を押さえて熱い息を吐き出した。
(寂しいと言われるのが……こんなに嬉しいなんて)
ウェンディからの手紙には『お気遣いありがとうございます。寂しいので、またいつものように一緒に寝たいです』と書かれていた。
きっとこのメモを渡すかどうか思い悩みながら書いたに違いない。
それでも勇気を出して一歩を踏み出してくれたのだろう。
手紙を何度も読み返していた。
「丁度いいからセバスを呼んでくれ。例の件について聞きたいんだが……」
「それならばもう用意してあります。此方になりますわ」
ハーナから渡されたのは紙の束である。
仕事の早さに驚くばかりだ。
受け取った後に、パラパラと捲っていく。
「………さすがだな。デイナント子爵家の事情を詳しく知りたかったんだ。助かったよ。ウェンディは絶対に家族や元婚約者を悪くは言わない。僕が聞いても、これ以上は何も言わないだろうから」
「………はい」
「下がってくれ。ありがとう」
「坊ちゃんも程々にして早く休んで下さいね」
「うん……セバスにも宜しく伝えてくれ」
読み進めるうちに自然と頬が赤くなっていくのを見て、ハーナがクスリと笑った。
「坊ちゃんのそんなお顔が見れる日が来るなんて……セバスにも今すぐに教えてあげたいわ」
「あぁ……すごく愛おしいんだ。大切にしたいと心から思う」
口元を押さえて熱い息を吐き出した。
(寂しいと言われるのが……こんなに嬉しいなんて)
ウェンディからの手紙には『お気遣いありがとうございます。寂しいので、またいつものように一緒に寝たいです』と書かれていた。
きっとこのメモを渡すかどうか思い悩みながら書いたに違いない。
それでも勇気を出して一歩を踏み出してくれたのだろう。
手紙を何度も読み返していた。
「丁度いいからセバスを呼んでくれ。例の件について聞きたいんだが……」
「それならばもう用意してあります。此方になりますわ」
ハーナから渡されたのは紙の束である。
仕事の早さに驚くばかりだ。
受け取った後に、パラパラと捲っていく。
「………さすがだな。デイナント子爵家の事情を詳しく知りたかったんだ。助かったよ。ウェンディは絶対に家族や元婚約者を悪くは言わない。僕が聞いても、これ以上は何も言わないだろうから」
「………はい」
「下がってくれ。ありがとう」
「坊ちゃんも程々にして早く休んで下さいね」
「うん……セバスにも宜しく伝えてくれ」