姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
ドレスを選ぶことに余り良い思い出はなかった。
自信の無さも合わさって前に踏み出せない。
しかしゼルナを困らせたくないと、ギュッと唇を噛んだ後に自分の気持ちを吐き出した。
「本当に私があの店に入ってもいいのでしょうか……?」
「!!」
「その、着こなせる自信が……ないのです」
「でも、さっきあの店にも入った事はないと言っていたよね?いつもどこでドレスを仕立てていたの?」
「もっと向こうにある角のドレスショップで……オーダーをした事はないのですが」
「…………。ウェンディの元婚約者はニルセーナ伯爵家の令息だったよね?」
「はい、そうです」
「ふーん……向かいの店のドレスも見てみようか。一応、ね」
何かを考え込んだあとに「店に知らせに行ってくる」と、ゼルナの背中を見送りながら、気分を害してしまったかと反省していると、少し離れた場所で男女の言い争う声が聞こえてくる。
この店の斜め向かいにあるドレスショップの前……。
見覚えのある姿を見て、目を見開いた。
(お姉様とフレデリック様だわ……!)
何やら険悪な雰囲気である。
「わたくしは、ここのドレスでパーティーに参加したいのッ!!」
「いい加減にしてくれ……っ!この間もドレスを買ったばっかりだろう!?」
自信の無さも合わさって前に踏み出せない。
しかしゼルナを困らせたくないと、ギュッと唇を噛んだ後に自分の気持ちを吐き出した。
「本当に私があの店に入ってもいいのでしょうか……?」
「!!」
「その、着こなせる自信が……ないのです」
「でも、さっきあの店にも入った事はないと言っていたよね?いつもどこでドレスを仕立てていたの?」
「もっと向こうにある角のドレスショップで……オーダーをした事はないのですが」
「…………。ウェンディの元婚約者はニルセーナ伯爵家の令息だったよね?」
「はい、そうです」
「ふーん……向かいの店のドレスも見てみようか。一応、ね」
何かを考え込んだあとに「店に知らせに行ってくる」と、ゼルナの背中を見送りながら、気分を害してしまったかと反省していると、少し離れた場所で男女の言い争う声が聞こえてくる。
この店の斜め向かいにあるドレスショップの前……。
見覚えのある姿を見て、目を見開いた。
(お姉様とフレデリック様だわ……!)
何やら険悪な雰囲気である。
「わたくしは、ここのドレスでパーティーに参加したいのッ!!」
「いい加減にしてくれ……っ!この間もドレスを買ったばっかりだろう!?」