姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
首を傾げていると「何も心配ないよ」と言われて、彼は笑顔で立ち上がった。
その手は微かに震えているような気がした。
「ごめんね。ダンスの練習に行こうか」
「……はい」
「…………」
「ゼルナ様……?」
「…………」
「あの……疲れてますか?また練習は後日でも」
「え……?あぁ、違うよ!少し考え事をしていたんだ」
ゼルナに母に送った手紙が返って来ない事を話そうと思っていた。
今は忙しい時期ではあるが、デイナント子爵家へ母の様子を見に行きたいと言おうとしたが、思い悩む彼の姿を見て口を閉じた。
今まではすぐに手紙の返事が返ってきたのに、こんな事は初めてだった。
(胸騒ぎがする……)
今日はパーティーを一週間後に控えていた為、ダンスの練習をする事になっていた。
フレデリックや彼の友人と踊ったことがなかった為、ゼルナと共に手を握りながらダンスはとても緊張した。
何故ならば、あまりダンスが得意ではなかったのだ。
フレデリックのペースに合わせる事が出来ずに、いつも足がもつれてしまう。
セバスチャンに何度か練習に付き合ってもらっていたが「お上手ですよ」「何も問題ありません」と言うばかりだった。
自信がなかった為、ゼルナに相談すると「一度、踊ってみよう」という事になり、手を合わせて踊ってみると……。
(……すごく踊りやすい。でも、どうして?)
その手は微かに震えているような気がした。
「ごめんね。ダンスの練習に行こうか」
「……はい」
「…………」
「ゼルナ様……?」
「…………」
「あの……疲れてますか?また練習は後日でも」
「え……?あぁ、違うよ!少し考え事をしていたんだ」
ゼルナに母に送った手紙が返って来ない事を話そうと思っていた。
今は忙しい時期ではあるが、デイナント子爵家へ母の様子を見に行きたいと言おうとしたが、思い悩む彼の姿を見て口を閉じた。
今まではすぐに手紙の返事が返ってきたのに、こんな事は初めてだった。
(胸騒ぎがする……)
今日はパーティーを一週間後に控えていた為、ダンスの練習をする事になっていた。
フレデリックや彼の友人と踊ったことがなかった為、ゼルナと共に手を握りながらダンスはとても緊張した。
何故ならば、あまりダンスが得意ではなかったのだ。
フレデリックのペースに合わせる事が出来ずに、いつも足がもつれてしまう。
セバスチャンに何度か練習に付き合ってもらっていたが「お上手ですよ」「何も問題ありません」と言うばかりだった。
自信がなかった為、ゼルナに相談すると「一度、踊ってみよう」という事になり、手を合わせて踊ってみると……。
(……すごく踊りやすい。でも、どうして?)