姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「……他の男の事なんか、もう考えなくていいよ。ウェンディはこれからずっと僕と踊るんだから」
「ゼルナ様……」
「こうすれば余計な事を考えなくてすむだろう?」
「ふふっ、はい」
ーーそんな時だった。
「……ウェンディ様ッ!!デイナント子爵夫人がいらしています!直ぐにいらして下さい」
「お母様が……!?」
「行こう!!」
サロンで待っているという母の元に急ぐと、そこには……。
「ーーーッ!?」
腫れた頬を氷で冷やして、頭には包帯が巻かれている痛々しい母の姿を見て言葉を失っていた。
動けないでいると、此方に気付いた母が申し訳なさそうにしている。
「ウェンディ、ごめんなさいね……大切な時期に迷惑を掛けてしまって」
「お母様、これは……一体なにがあったの!?」
「……旦那様に離縁を言い渡されたの。愛人を後妻に迎え入れるらしいわ」
「…………っ!!」
思わず、母の震える手を握る。
父が母に対してこんな仕打ちをするなんて信じられない気持ちだった。
「ゼルナ様……」
「こうすれば余計な事を考えなくてすむだろう?」
「ふふっ、はい」
ーーそんな時だった。
「……ウェンディ様ッ!!デイナント子爵夫人がいらしています!直ぐにいらして下さい」
「お母様が……!?」
「行こう!!」
サロンで待っているという母の元に急ぐと、そこには……。
「ーーーッ!?」
腫れた頬を氷で冷やして、頭には包帯が巻かれている痛々しい母の姿を見て言葉を失っていた。
動けないでいると、此方に気付いた母が申し訳なさそうにしている。
「ウェンディ、ごめんなさいね……大切な時期に迷惑を掛けてしまって」
「お母様、これは……一体なにがあったの!?」
「……旦那様に離縁を言い渡されたの。愛人を後妻に迎え入れるらしいわ」
「…………っ!!」
思わず、母の震える手を握る。
父が母に対してこんな仕打ちをするなんて信じられない気持ちだった。