姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「わたしはいいの……それよりもアルフが心配だわ!信頼出来る侍女達には頼んできだけれど、あの人がアルフに対してどうするのか……考えるだけでもうッ」
「…………お母様」
「本当はアルフも連れて行きたかったけれど"デイナント子爵家の大切な跡継ぎだから"と……!もしアルフが辛い目にあったらどうしましょう……!!」
こんなにも取り乱す母の姿を初めて見た気がした。
動揺を必死に抑えながら震える背を摩る。
あまりのショックになんと声を掛ければいいか分からなかった。
怒りや悲しみ、不安や心配で言葉が詰まる。
ここ数日、母は暴走を重ねるジャネットを止める為に必死に動いていたそうだ。
何故ならば「ウェンディにフレデリックを返すわ!」と訳の分からない事を言い始めたからだそうだ。
それを聞いて、この間の一件を思い出していた。
ゼルナに擦り寄ろうとする姉の姿が今でも目に焼き付いている。
「わたくしがウェンディの代わりにマルカン辺境伯のゼルナ様の元に嫁ぐから」と、父に言っているのを聞いてしまい、そこで言い争いになったようだ。
「まさか……お姉様がそんな事を!?」
「"そうすれば何もかもが元通りだから"って……もうあの子が何を考えているのか分からないわ。どうしてこんな事に……っ」
父に「その為の手続きをして」と詰め寄っていたのだが、父も「有り得ない」「話にならない」と拒否して部屋を出て行ったそうだ。
「…………お母様」
「本当はアルフも連れて行きたかったけれど"デイナント子爵家の大切な跡継ぎだから"と……!もしアルフが辛い目にあったらどうしましょう……!!」
こんなにも取り乱す母の姿を初めて見た気がした。
動揺を必死に抑えながら震える背を摩る。
あまりのショックになんと声を掛ければいいか分からなかった。
怒りや悲しみ、不安や心配で言葉が詰まる。
ここ数日、母は暴走を重ねるジャネットを止める為に必死に動いていたそうだ。
何故ならば「ウェンディにフレデリックを返すわ!」と訳の分からない事を言い始めたからだそうだ。
それを聞いて、この間の一件を思い出していた。
ゼルナに擦り寄ろうとする姉の姿が今でも目に焼き付いている。
「わたくしがウェンディの代わりにマルカン辺境伯のゼルナ様の元に嫁ぐから」と、父に言っているのを聞いてしまい、そこで言い争いになったようだ。
「まさか……お姉様がそんな事を!?」
「"そうすれば何もかもが元通りだから"って……もうあの子が何を考えているのか分からないわ。どうしてこんな事に……っ」
父に「その為の手続きをして」と詰め寄っていたのだが、父も「有り得ない」「話にならない」と拒否して部屋を出て行ったそうだ。