姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
周囲の視線は全く気にならなかった。
ゼルナが隣に居てくれる……それだけでこんなにも心が強くなれる。

互いに意見を言い合って、尊重し合う……フレデリックと共に居たとしても絶対に出来なかっただろう。
此方の意見を頭ごなしに否定する事もなく、笑顔で受け止めてくれるゼルナと出会えたことは本当に幸運だと思った。

以前の噂があるからだろうか……少し離れた場所で令息や令嬢達が驚いた様子で此方を見ていた。
分かりやすいほどに不可解な視線を此方に送り、コソコソと何かを話している。

けれどもう、何を言われようと構わない。
前を向いて堂々としていた。


ーーー今ある自分の姿が"事実"なのだから。


会場に入り、挨拶をする列に並ぶ。

ゼルナを見ながら頬を染めている令嬢達を笑顔で牽制する。
やきもちを焼くなんてはじめての経験だった。
取られまいと無意識にゼルナに腕を絡めていた。
其れを見てゼルナが嬉しそうに顔を綻ばせているのも気づかずに……。

それに今日はジャネットが何をしようとも真正面から受けてたとうと思っていた。

(大切なものを守る為に、私だって戦うわ)

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