姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「なっ……!」

「これだけの人数の責任を問われる事となる……デイナント子爵も今から大変だなぁ?」

「っ、そんな訳ない!!全部嘘よ!デタラメだわ」

「今までの悪事が全て返ってくるね……その様子だと何も悪いと思ってないんだろうけど」

「……っ、違うわ!わたくし、そんな事をしていないわ!!」


ぐるりと周囲を見渡すと、憎しみの籠った視線を"ジャネット"に送る令嬢や令息達の姿があった。
姉が今まで彼等に何をしてきたのか……その光景を見るだけで分かるように気がした。


「ねぇ、ウェンディ……!」


そんな時、大声で名前を呼ばれて姉の方を見る。


「わたくしは何も悪くない!!そうでしょう!?」

「…………!!」

「わたくしは何もしていないって、この人達に教えてあげてッ」

「……お姉様」

「ウェンディは、わたくしを見捨てるわけないわよね!?だって姉妹でしょう?わたくし達は家族だもの……!!」

「………」
< 205 / 215 >

この作品をシェア

pagetop