姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「晴れてお二人は夫婦になった訳ですが、坊ちゃんの性格が急に変わる訳もなく、恐らくはウェンディ様が求めている結婚生活が歩めるかどうか…………ゼルナ様も旦那様も、普通の貴族の方達とは考え方が違うので戸惑う事が多いかもしれません」
「………」
「……初日からこんな話をして申し訳ありません。ですが、是非知っておいて欲しくて」
「いえ、話して頂けて嬉しいです。何となく歓迎されていないのは分かっておりましたから」
「坊ちゃんは緊張しているだけで、ウェンディ様がどうとかはないのですよ……!皆に対してああなのです」
気不味そうに視線を逸らすマーサを見て、大体の事情を察して静かに頷いた。
たとえ、どんな事があろうとも受け入れると決めたのは自分自身なのだ。
(それに……あの場所で二人を見るくらいだったら此処に居させてもらった方がずっとマシだわ)
今頃、二人は邪魔者が消えて喜んでいる事だろう。
母と弟の事は心配ではあるが、例え偽りの夫婦関係だとしても、居場所があるだけで嬉しい事だ。
この歳で婚約破棄された訳あり令嬢が、王家の血筋を引くマルカン辺境伯の元に嫁げるなど勿体ない話だろう。
(大丈夫……どんな事だって耐えてみせるわ)
「………」
「……初日からこんな話をして申し訳ありません。ですが、是非知っておいて欲しくて」
「いえ、話して頂けて嬉しいです。何となく歓迎されていないのは分かっておりましたから」
「坊ちゃんは緊張しているだけで、ウェンディ様がどうとかはないのですよ……!皆に対してああなのです」
気不味そうに視線を逸らすマーサを見て、大体の事情を察して静かに頷いた。
たとえ、どんな事があろうとも受け入れると決めたのは自分自身なのだ。
(それに……あの場所で二人を見るくらいだったら此処に居させてもらった方がずっとマシだわ)
今頃、二人は邪魔者が消えて喜んでいる事だろう。
母と弟の事は心配ではあるが、例え偽りの夫婦関係だとしても、居場所があるだけで嬉しい事だ。
この歳で婚約破棄された訳あり令嬢が、王家の血筋を引くマルカン辺境伯の元に嫁げるなど勿体ない話だろう。
(大丈夫……どんな事だって耐えてみせるわ)