姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
一面に広がる花畑に大きく目を見開いて、まるで絵画のような美しい景色に言葉を失っていた。
手を離したゼルナが先程と色違いの花摘んで髪飾りのように髪の隙間に差し込んだ。
「っ、ありがとうございます……!」
「ウェンディにはピンクが似合うね……とても可愛らしいから」
「!!」
思わぬ不意打ちに肩を揺らした。
可愛らしい……フレデリックにも言われた事がなかったからか、改めてそう言われると照れてしまう。
「部屋に飾る用に」と、次々に渡される花を受け取りながらフワフワとした気持ちを誤魔化すように口を開いた。
「ゼ、ゼルナ様……ここは?」
「僕の一番のお気に入りの場所だよ……気に入った?」
「……はい、素敵過ぎて」
「この花はね、母上が好きだった花なんだ」
「お母様が…………?」
「ウェンディが気に入ってくれて、僕も嬉しい……こんなに温かい気持ちになったのは初めてだ」
「…………!!」
ふわりと吹いた優しい風が頬を撫でる。
ゼルナの長い前髪が靡いた。
一瞬、見えた今にも泣きそうな彼の表情にドキリと心臓が跳ねた。
直ぐに隠れてしまった表情……しかしゼルナにとって此処がどれだけ大切な場所なのか分かってしまった。
だからこそ嬉しくて堪らなかった。
手を離したゼルナが先程と色違いの花摘んで髪飾りのように髪の隙間に差し込んだ。
「っ、ありがとうございます……!」
「ウェンディにはピンクが似合うね……とても可愛らしいから」
「!!」
思わぬ不意打ちに肩を揺らした。
可愛らしい……フレデリックにも言われた事がなかったからか、改めてそう言われると照れてしまう。
「部屋に飾る用に」と、次々に渡される花を受け取りながらフワフワとした気持ちを誤魔化すように口を開いた。
「ゼ、ゼルナ様……ここは?」
「僕の一番のお気に入りの場所だよ……気に入った?」
「……はい、素敵過ぎて」
「この花はね、母上が好きだった花なんだ」
「お母様が…………?」
「ウェンディが気に入ってくれて、僕も嬉しい……こんなに温かい気持ちになったのは初めてだ」
「…………!!」
ふわりと吹いた優しい風が頬を撫でる。
ゼルナの長い前髪が靡いた。
一瞬、見えた今にも泣きそうな彼の表情にドキリと心臓が跳ねた。
直ぐに隠れてしまった表情……しかしゼルナにとって此処がどれだけ大切な場所なのか分かってしまった。
だからこそ嬉しくて堪らなかった。