若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
なんとか美夕の分のオーダーを済ませ、次は慶の番。スタッフたちは女性用のドレスを部屋の外に運び出し、男性用のスーツを搬入する。

「美夕。お前はサロンで待っていろ」

ホテルに併設されているエステサロンで時間を潰すよう勧められるも、美夕は断った。

「私も慶が試着するのを見ていたい」

「他人の試着なんて見ていても退屈だろう」

「でも、慶だって見ていたわ」

「それは俺好みに仕立てたいからだ」

さらりと独占欲をちらつかされ、美夕は頬が熱くなった。もしかして、胸もとへのこだわりも、単なる他の男への牽制だったりするのだろうか。

「わ、私も、慶を好みに、仕立てたい……」

尻つぼみに訴えると、慶は顔を伏せ肩を震わせた。笑ってる?

美夕がムッと頬を膨らませると「ならそこに座っていろ」と慶がソファを指さした。ホテルのスタッフに「ティーセットを持ってきてくれ」とオーダーする。

ケーキと紅茶でも運ばれてくるのかと思いきや、豪華な三段のケーキスタンドが運ばれてきて、美夕は目を丸くする。

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