若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
こんな状況でよく眠れるものねと、そのふてぶてしさに恨みごとを言う。

美夕は緊張でドキドキして、とても眠れそうにないのに。

それでもこうして慶を近くに感じられるのは、とても幸せなことだと思えた。



文嶺出版主催の船上パーティー当日。

レストランシップが埠頭を離岸する。レインボーブリッジや東京ゲートブリッジをくぐり抜け、東京湾をぐるりと巡りクルーズする予定だ。

十月下旬、夜はコートがないと肌寒い。

ジャケットを着て現地に向かった美夕だが、船内に入り上着を脱ぐと、鮮やかなロイヤルブルーのカクテルドレスが参加者たちの目を釘付けにした。

カジュアルなパーティーということで、あえて高級感を出しすぎないように気をつけたのだが、ホルターネックのドレスはファッショナブルかつエレガント。どうしても周囲の目を引く。

加えて、ダイヤとサファイアが連なるネックレスやピアスは、ちょっとしたおめかしと言いながら軽く百万は超えている。

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