若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
極めつけは慶の存在。その姿を目にした社員たちの反応はあからさまだった。
すれ違う誰もが二度見する。
中には慶の顔を知っていて、指をさしてひそひそ話をする者も。
カメラマンは社員よりも慶に向けてパシャパシャとシャッターを切っている。
慶もフォーマルになりすぎないよう、カジュアルめなライトグレーのイタリアンスーツをさりげなく纏っているのだが、彼の全身から迸る気品を抑え込むことはできなかった。
船の一階は立食パーティーの会場になっていて、広々とした大ホールに豪勢な食事とドリンクが並んでいる。
奥には舞台が設置されており、マイクスタンドが複数立っていて、のちほど役職者から挨拶があるらしい。
二階、三階にもデッキがあり、休憩スペースとなっている。
目立たないようにデッキの隅っこに移動して、かねて夫が見たいと漏らしていた桃山にいざ慶を紹介すると、彼女はかちんと凍りついて機械のようにぎくしゃくと挨拶した。
青谷ももろもろ予想外だったのか、ぽかんと口を開けている。
「ねえ北菱さん。旦那さんのご実家って、まさかあの……」
どうやら桃山は慶の顔を知っていたらしい、ひそひそ声で美夕に尋ねてきた。
すれ違う誰もが二度見する。
中には慶の顔を知っていて、指をさしてひそひそ話をする者も。
カメラマンは社員よりも慶に向けてパシャパシャとシャッターを切っている。
慶もフォーマルになりすぎないよう、カジュアルめなライトグレーのイタリアンスーツをさりげなく纏っているのだが、彼の全身から迸る気品を抑え込むことはできなかった。
船の一階は立食パーティーの会場になっていて、広々とした大ホールに豪勢な食事とドリンクが並んでいる。
奥には舞台が設置されており、マイクスタンドが複数立っていて、のちほど役職者から挨拶があるらしい。
二階、三階にもデッキがあり、休憩スペースとなっている。
目立たないようにデッキの隅っこに移動して、かねて夫が見たいと漏らしていた桃山にいざ慶を紹介すると、彼女はかちんと凍りついて機械のようにぎくしゃくと挨拶した。
青谷ももろもろ予想外だったのか、ぽかんと口を開けている。
「ねえ北菱さん。旦那さんのご実家って、まさかあの……」
どうやら桃山は慶の顔を知っていたらしい、ひそひそ声で美夕に尋ねてきた。