若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
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「いやあ、娘の美夕が慶くんのお嫁さんになるって張り切っていてね。毎日習い事を頑張っているんだよ」
大学の研究室に入り込み、ソファでのんびりと昼食をとっていた慶は、花柳の言葉に喉をつまらせた。
慌ててブラックコーヒーのボトルに手を伸ばし、サンドイッチを食道に流し込む。
「まさか、嫁にどうぞなんて言いませんよね? 十歳差ですよ」
「父親としては、娘ががんばったご褒美をあげたいところなんだよ」
「娘さんが大人になるまで、あと十二年ですか? 気の長い話だ」
「十二年とまでいかなくとも、八年も経てば、充分嫁げる年になるけどね」
――ちなみに、まだ女性の結婚年齢が法的に十六歳だった頃の話である。
再びコーヒーを飲もうとしていた慶は、慌ててボトルを口から離した。危うく吹くところだった。
「……十六って。手を出したらもはや犯罪でしょう」
「婚姻さえ結んでいれば、法的にはなんら問題ないよ」
「いや、倫理的にって話です」
「さすがに十六はまずいかあ。十八ならまだ……」
実の父親の台詞とは思えず、慶は嘆息する。『大切な娘を嫁になどやらん!』くらい言ってほしかったのだが。勧めてどうする。
「いやあ、娘の美夕が慶くんのお嫁さんになるって張り切っていてね。毎日習い事を頑張っているんだよ」
大学の研究室に入り込み、ソファでのんびりと昼食をとっていた慶は、花柳の言葉に喉をつまらせた。
慌ててブラックコーヒーのボトルに手を伸ばし、サンドイッチを食道に流し込む。
「まさか、嫁にどうぞなんて言いませんよね? 十歳差ですよ」
「父親としては、娘ががんばったご褒美をあげたいところなんだよ」
「娘さんが大人になるまで、あと十二年ですか? 気の長い話だ」
「十二年とまでいかなくとも、八年も経てば、充分嫁げる年になるけどね」
――ちなみに、まだ女性の結婚年齢が法的に十六歳だった頃の話である。
再びコーヒーを飲もうとしていた慶は、慌ててボトルを口から離した。危うく吹くところだった。
「……十六って。手を出したらもはや犯罪でしょう」
「婚姻さえ結んでいれば、法的にはなんら問題ないよ」
「いや、倫理的にって話です」
「さすがに十六はまずいかあ。十八ならまだ……」
実の父親の台詞とは思えず、慶は嘆息する。『大切な娘を嫁になどやらん!』くらい言ってほしかったのだが。勧めてどうする。