若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
結局欲望に抗えなかった自分が情けない。
「謝るな。無理にいい子の振りをされるより、素直にわがままを言われた方が気が楽だ」
くしゃくしゃと慶が髪を撫でる。結局、慶にはなにひとつかなわない。
「あの、慶。私……」
美夕は慶から体を離し、おずおずと顔を見上げた。
なにか言いたいことがあるのだと察した慶は、黙って言葉の続きを待つ。
美夕は自身の腹に両手を置き、包み込むように抱きしめた。
「妊娠、したみたいなの」
「美夕……!」
さすがの慶も驚いたらしく、目を見開く。
息を吸い込んだまま硬直して、やがて表情を緩ませふうっと大きく吐き出した。
「そう、か」
感情の読み取れないひと言。
うれしいの? うれしくないの? 不安になって覗き込むと、再び慶の腕が美夕の体を包み込んだ。
「だったら、なおのこと離婚なんて言うな。俺たちはお腹の子を見守る責任がある。その子が幸せに生きられる環境を用意してやらなきゃならない。そうだろ」
かけられたのは真面目な言葉。しかし、美夕が聞きたかったのはもっとシンプルな、慶の気持ちだ。
「慶。子ども、好き?」
「謝るな。無理にいい子の振りをされるより、素直にわがままを言われた方が気が楽だ」
くしゃくしゃと慶が髪を撫でる。結局、慶にはなにひとつかなわない。
「あの、慶。私……」
美夕は慶から体を離し、おずおずと顔を見上げた。
なにか言いたいことがあるのだと察した慶は、黙って言葉の続きを待つ。
美夕は自身の腹に両手を置き、包み込むように抱きしめた。
「妊娠、したみたいなの」
「美夕……!」
さすがの慶も驚いたらしく、目を見開く。
息を吸い込んだまま硬直して、やがて表情を緩ませふうっと大きく吐き出した。
「そう、か」
感情の読み取れないひと言。
うれしいの? うれしくないの? 不安になって覗き込むと、再び慶の腕が美夕の体を包み込んだ。
「だったら、なおのこと離婚なんて言うな。俺たちはお腹の子を見守る責任がある。その子が幸せに生きられる環境を用意してやらなきゃならない。そうだろ」
かけられたのは真面目な言葉。しかし、美夕が聞きたかったのはもっとシンプルな、慶の気持ちだ。
「慶。子ども、好き?」