若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
ちなみに、相手の名前は山田だったり田中だったり佐藤だったり様々だ。
名乗らなければ総務が電話を回してくれないので、適当に名乗っているのだろう。
「北菱。次にかかってきたら俺に回せ。出た声が男なら、相手の対応も変わるかもしれない」
「ものすごいイカツイ声で出てね」
桃山の無茶ぶりに、青谷は声を潰して「北菱ハ外出シテイマス」と練習する。
けらけら笑う桃山。美夕は「ごめん、次、お願いするね」と手を合わせて頼み込んだ。
一時間後。今度は鈴木と名乗る人物から電話がかかってきた。
青谷が内線を受け、ワイルドな声で「北菱は席を外しております。折り返しますのでお電話番号を――」とアナウンス。横で桃山はお腹を抱えて笑っている。
しかし、青谷は途中で焦った顔をして「あ、すみません、来ましたんで少々お待ちください」と美夕に電話を回した。
「悪い、本物だった。立版印刷の鈴木さん」
「えっ……ありがとう!」
桃山は人違いであったことにさらに爆笑。美夕は、立版印刷の鈴木さんなんてお世話になっていたかな?と首を捻りながら応答する。
結果は――無言。
「やっぱり無言電話だった……」
「じゃあ、立版印刷の鈴木さんが犯人だったってこと?」
名乗らなければ総務が電話を回してくれないので、適当に名乗っているのだろう。
「北菱。次にかかってきたら俺に回せ。出た声が男なら、相手の対応も変わるかもしれない」
「ものすごいイカツイ声で出てね」
桃山の無茶ぶりに、青谷は声を潰して「北菱ハ外出シテイマス」と練習する。
けらけら笑う桃山。美夕は「ごめん、次、お願いするね」と手を合わせて頼み込んだ。
一時間後。今度は鈴木と名乗る人物から電話がかかってきた。
青谷が内線を受け、ワイルドな声で「北菱は席を外しております。折り返しますのでお電話番号を――」とアナウンス。横で桃山はお腹を抱えて笑っている。
しかし、青谷は途中で焦った顔をして「あ、すみません、来ましたんで少々お待ちください」と美夕に電話を回した。
「悪い、本物だった。立版印刷の鈴木さん」
「えっ……ありがとう!」
桃山は人違いであったことにさらに爆笑。美夕は、立版印刷の鈴木さんなんてお世話になっていたかな?と首を捻りながら応答する。
結果は――無言。
「やっぱり無言電話だった……」
「じゃあ、立版印刷の鈴木さんが犯人だったってこと?」