若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
「ご主人に協力を持ちかけた際に、花柳社長の娘さんなのだと伺いました。なるほどなあと思いましたよ。それでおふたりのご縁があったんですね」
慶は高嶺社長に「本当に食えない方だ」と言って苦笑した。
「俺が花柳先生と親しい間柄だったことを突き止めて、協力をもちかけてきたんだ。かつて先生が志半ばであきらめざるを得なかったことを、ともに成し遂げないかと」
ふたりが手を組んでいたと聞いて美夕は、様々なことに気づかされる。
かねて恩師の冤罪をあきらかにしたいと願っていた慶。
勅使河原議員の不正を公表する機会をうかがっていた高嶺社長。
ふたりの利害は一致していた。
「経済誌の取材とかこつけて、本題はこっちなんだから驚いた」
「花柳社長には、私も当時お世話になりましたからね。清廉で高潔な人物だった。冤罪を晴らす手助けができて、私もうれしい」
かつて父を慕ってくれていたのだと聞いて、美夕は温かな気持ちになる。
「私が北菱慶の妻であるということも、最初から気づいていたのですか?」
だからこそ、高嶺社長はパーティーで慶と顔を合わせたとき、驚いていなかったのではないか。
美夕に夫婦同伴を勧めてきた時点で、すでに高嶺社長の頭には慶に接触しようという打算があったのかもしれない。
慶は高嶺社長に「本当に食えない方だ」と言って苦笑した。
「俺が花柳先生と親しい間柄だったことを突き止めて、協力をもちかけてきたんだ。かつて先生が志半ばであきらめざるを得なかったことを、ともに成し遂げないかと」
ふたりが手を組んでいたと聞いて美夕は、様々なことに気づかされる。
かねて恩師の冤罪をあきらかにしたいと願っていた慶。
勅使河原議員の不正を公表する機会をうかがっていた高嶺社長。
ふたりの利害は一致していた。
「経済誌の取材とかこつけて、本題はこっちなんだから驚いた」
「花柳社長には、私も当時お世話になりましたからね。清廉で高潔な人物だった。冤罪を晴らす手助けができて、私もうれしい」
かつて父を慕ってくれていたのだと聞いて、美夕は温かな気持ちになる。
「私が北菱慶の妻であるということも、最初から気づいていたのですか?」
だからこそ、高嶺社長はパーティーで慶と顔を合わせたとき、驚いていなかったのではないか。
美夕に夫婦同伴を勧めてきた時点で、すでに高嶺社長の頭には慶に接触しようという打算があったのかもしれない。