若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
「君が入社面接に現れたときから、ご親戚かなにかかなと思っていたよ。珍しい名字だからね。君の身辺をいくら調べても夫の情報が出てこなかったことから、逆に隠されたなにかがあると確信した」
情報がないことこそが不自然で、疑いを強めたに違いない。
美夕が入社を決めたときからずっと、慶とコネクションを作ることを狙っていたのだろうか。そう考えると少し複雑な気持ちになるが――。
「だが、君に入社してもらったのは、北菱慶の妻だからというわけではないよ。面接で君の熱意は伝わった。たとえ北菱慶の妻でなくとも、うちに入ってもらう価値があると確信した」
その言葉を聞き、美夕は肩の力が抜けた。
慶とのコネクションを利用するためだけに採用したわけではないみたいだ。
「ありがとうございます」
高嶺社長も安心した顔をして、美夕の肩に手を載せる。
「産休までまだ少しあるが、無理せず頑張ってくれ。育休後も、文嶺出版にいてくれると助かるよ」
「はい!」
高嶺社長は忙しくなるぞと張り切って自社へ戻っていった。
美夕は慶が運転する車の助手席に乗り込み、料亭を出る。
情報がないことこそが不自然で、疑いを強めたに違いない。
美夕が入社を決めたときからずっと、慶とコネクションを作ることを狙っていたのだろうか。そう考えると少し複雑な気持ちになるが――。
「だが、君に入社してもらったのは、北菱慶の妻だからというわけではないよ。面接で君の熱意は伝わった。たとえ北菱慶の妻でなくとも、うちに入ってもらう価値があると確信した」
その言葉を聞き、美夕は肩の力が抜けた。
慶とのコネクションを利用するためだけに採用したわけではないみたいだ。
「ありがとうございます」
高嶺社長も安心した顔をして、美夕の肩に手を載せる。
「産休までまだ少しあるが、無理せず頑張ってくれ。育休後も、文嶺出版にいてくれると助かるよ」
「はい!」
高嶺社長は忙しくなるぞと張り切って自社へ戻っていった。
美夕は慶が運転する車の助手席に乗り込み、料亭を出る。