若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
「こういうときだけ、夫ぶるなんてずるいのでは。私のことを妻だなんて思っていないくせに」
「そんなことはないさ」
慶は左手を美夕にも見えるように掲げる。薬指にはまっていたのは、仮そめの結婚指輪。一瞬呼吸が止まる。
「っでは、あなたもこの六年間、私以外の誰とも関係を持たなかったというんです?」
そんなわけがない、と美夕は心中で毒づいた。
絶対絶対、女がたくさんいるに違いない。こんなにもルックスが麗しく、唯一無二の肩書を持つ男性が遊んでいないわけがない。
そんなおかしな自信を掲げ、声を荒げると。
「持たなかった」
さらりと想定外の返答をされ、胸がざわついた。
「……嘘、でしょう? そんなわけありません」
「お前、俺をなんだと思ってる?」
慶はひくりと頬を引きつらせると立ち上がり、テーブルの反対側へ回り込んできた。
美夕の隣のチェアに腰を下ろし、頬杖をついて覗き込んでくる。
「この六年間、誰とも寝ていない。おかげでフラストレーションが溜まってるんだ」
艶っぽい眼差しとともに、美夕の顎をくいっと押し上げた。さりげない仕草で端正な顔を近づける。
「そんなことはないさ」
慶は左手を美夕にも見えるように掲げる。薬指にはまっていたのは、仮そめの結婚指輪。一瞬呼吸が止まる。
「っでは、あなたもこの六年間、私以外の誰とも関係を持たなかったというんです?」
そんなわけがない、と美夕は心中で毒づいた。
絶対絶対、女がたくさんいるに違いない。こんなにもルックスが麗しく、唯一無二の肩書を持つ男性が遊んでいないわけがない。
そんなおかしな自信を掲げ、声を荒げると。
「持たなかった」
さらりと想定外の返答をされ、胸がざわついた。
「……嘘、でしょう? そんなわけありません」
「お前、俺をなんだと思ってる?」
慶はひくりと頬を引きつらせると立ち上がり、テーブルの反対側へ回り込んできた。
美夕の隣のチェアに腰を下ろし、頬杖をついて覗き込んでくる。
「この六年間、誰とも寝ていない。おかげでフラストレーションが溜まってるんだ」
艶っぽい眼差しとともに、美夕の顎をくいっと押し上げた。さりげない仕草で端正な顔を近づける。