若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
残りのドライフルーツを手渡すと、グラスに開けて、砂糖を振りかける。結構な量の砂糖だ。もしかして、甘党なのだろうか。
慶はワインが冷えるまで待てと準備だけ整えて、代わりに美夕が作ったサングリアをひと口飲んだ。
「おいしい……ですか?」
「ああ。だが、お前はやめておけ、少し渋い」
もしかして、おいしくなかったのでは……? 少々不安になりながら、美夕は慶の正面にちょこんと座る。
「それと、敬語じゃなくていい。『さん』もいらない」
「でも、十も年上ですから――」
「俺が十も年上のオジサンだから敬語を使いたいって?」
「そ、そんなこと言ってません」
ぎろりと睨まれ、美夕は慌てて否定する。
慶がオジサンだなんて思ったこともない。こんなに秀麗で気品漂う紳士をオジサンだなんて誰が呼べるだろうか。
「なら敬語をやめろ。お前、口調だけは妙に丁寧だが、根はそこまで謙虚な人間でもないだろう」
気の強い性格は見抜かれているらしく、困惑していると、ソファに深く腰かけた慶がわずかに目もとを緩めた。
「お前は、生意気なくらいの方がかわいらしい」
「え――」
「さ。そろそろ冷えただろ」
慶はワインが冷えるまで待てと準備だけ整えて、代わりに美夕が作ったサングリアをひと口飲んだ。
「おいしい……ですか?」
「ああ。だが、お前はやめておけ、少し渋い」
もしかして、おいしくなかったのでは……? 少々不安になりながら、美夕は慶の正面にちょこんと座る。
「それと、敬語じゃなくていい。『さん』もいらない」
「でも、十も年上ですから――」
「俺が十も年上のオジサンだから敬語を使いたいって?」
「そ、そんなこと言ってません」
ぎろりと睨まれ、美夕は慌てて否定する。
慶がオジサンだなんて思ったこともない。こんなに秀麗で気品漂う紳士をオジサンだなんて誰が呼べるだろうか。
「なら敬語をやめろ。お前、口調だけは妙に丁寧だが、根はそこまで謙虚な人間でもないだろう」
気の強い性格は見抜かれているらしく、困惑していると、ソファに深く腰かけた慶がわずかに目もとを緩めた。
「お前は、生意気なくらいの方がかわいらしい」
「え――」
「さ。そろそろ冷えただろ」