若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
慶はワインクーラーからボトルを取り出すと、布巾でサッと水気を拭き取り、ドライフルーツと砂糖の入ったグラスにワインを注いだ。
マドラーでからからとかき混ぜ、グラスを美夕の前に置く。
「飲んでみろ。甘めに作ったから」
「わ、私……?」
たくさん砂糖を入れたのは、美夕のためだったらしい。戸惑いながらグラスを口に運ぶ。
果実の上品な香り、葡萄のツンとするような渋み。口に含むと、それらが口いっぱいに広がって鼻に抜けた。
ワインはそこまで得意ではない美夕だが、フルーツと砂糖が多めに入っているせいか飲みやすい。大人の味ではあるが、おいしいと思えた。
「おいしいです」
「敬語」
「お、おいしいわ」
慌てて言い直すと、慶は「よろしい」とつぶやいて、少々いじわるな笑みを浮かべた。
「明日の朝食はどうする。食べに行くか? それともなにか買ってきたのか?」
「あ、買ってきたので家で食べ……る……」
慌てて敬語を修正すると、慶は腕を組んでくつくつと笑った。
「わかった」
(外で食べたいって言ったら、また付き合ってくれるつもりだったのかしら?)
マドラーでからからとかき混ぜ、グラスを美夕の前に置く。
「飲んでみろ。甘めに作ったから」
「わ、私……?」
たくさん砂糖を入れたのは、美夕のためだったらしい。戸惑いながらグラスを口に運ぶ。
果実の上品な香り、葡萄のツンとするような渋み。口に含むと、それらが口いっぱいに広がって鼻に抜けた。
ワインはそこまで得意ではない美夕だが、フルーツと砂糖が多めに入っているせいか飲みやすい。大人の味ではあるが、おいしいと思えた。
「おいしいです」
「敬語」
「お、おいしいわ」
慌てて言い直すと、慶は「よろしい」とつぶやいて、少々いじわるな笑みを浮かべた。
「明日の朝食はどうする。食べに行くか? それともなにか買ってきたのか?」
「あ、買ってきたので家で食べ……る……」
慌てて敬語を修正すると、慶は腕を組んでくつくつと笑った。
「わかった」
(外で食べたいって言ったら、また付き合ってくれるつもりだったのかしら?)