若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
慶と一緒に住むことで美夕の生活がガラリと変わったように、慶も美夕に合わせて生活スタイルを変えてくれている。
申し訳ないような、ありがたいような――少し嬉しいような。
(慶の迷惑になっていないといいのだけれど)
今のところ慶は、文句のひとつも言わず、いつも余裕綽々の顔をしている。
複雑な気持ちを抱えたまま、美夕は渋くて甘いサングリアを飲んだ。
結局、慶はワイン一本をほぼひとりで飲み干してしまった。
美夕がサングリア一杯で顔を真っ赤にしているのに対し、ボトルを開けても平然としている。ザルというヤツだろう。
美夕が立ち上がりふわふわしながら自室に戻ろうとすると、腕を掴まれた。
「歩けるか」
「だいじょうぶ、これくらい」
言葉とは裏腹に美夕の体はぐらぐらと揺れている。が、当人は酔っているので自覚がなく、少しふわふわして気持ちがいいなあくらいに思っている。
慶は短く息をつくと、美夕の背中に手を当てた。腰を屈め膝の裏に手を差し入れると、勢いよく体を持ち上げる。
「きゃあ!」
「ベッドまで運ぶ、大人しくしていろ」
「大げさよ、おろしてっ」
申し訳ないような、ありがたいような――少し嬉しいような。
(慶の迷惑になっていないといいのだけれど)
今のところ慶は、文句のひとつも言わず、いつも余裕綽々の顔をしている。
複雑な気持ちを抱えたまま、美夕は渋くて甘いサングリアを飲んだ。
結局、慶はワイン一本をほぼひとりで飲み干してしまった。
美夕がサングリア一杯で顔を真っ赤にしているのに対し、ボトルを開けても平然としている。ザルというヤツだろう。
美夕が立ち上がりふわふわしながら自室に戻ろうとすると、腕を掴まれた。
「歩けるか」
「だいじょうぶ、これくらい」
言葉とは裏腹に美夕の体はぐらぐらと揺れている。が、当人は酔っているので自覚がなく、少しふわふわして気持ちがいいなあくらいに思っている。
慶は短く息をつくと、美夕の背中に手を当てた。腰を屈め膝の裏に手を差し入れると、勢いよく体を持ち上げる。
「きゃあ!」
「ベッドまで運ぶ、大人しくしていろ」
「大げさよ、おろしてっ」