スキナダケ
「お父さん、そのことなんだけどさ」

「チッ…どのことだよ…。華楽、お前本当にいい加減にしねぇと…」

「これで最後だから」

お父さんは床を見ながら頭をガシガシ掻いてた手を止めて、ゆっくりとハナを見た。

眉間に皺が寄っていて、お父さんを知らない人がもし街でこんな目で見られたら、なんにも悪いことしてないのに怖くてしょうがないと思う。


「最後ってどういう意味だ?足洗うのか?ははっ…」

「ん、まぁそんな感じ」

「何すんだよ」

「えっとね…」

ハナは計画をお父さんに話した。
ハナの生きた証の集大成にはお父さんの協力がマストだ。

協力して貰えないならこの計画は全てが台無しになる。

最後はおじさんのことは巻き込まない。

いや、本当の最後にはお父さんがおじさんを巻き込むかもしれないけど、ハナは頼らないつもりだ。

全部ハナの責任でやろうと思うけど、この先どうなるか分からないから、お父さんにもおじさんにも恩を仇で返すことになるかもしれない。

それでもお父さんは引き受けてくれた。
それもハナを買った責任なのかな。

自己顕示欲とか承認欲求でここまで厄介事を引き受けてくれるお父さんは相当変わってる。

ハナの人生に自分の人生を賭けてくれる価値なんて無いのに。
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