スキナダケ
「それで?今日はどうしたの?」

夕海が背伸びをしながらベッドから立ち上がって、そのまま彼氏とハナの間に座った。

好都合だった。
夕海と目が合ったからハナは微笑んだ。
やっと夕海がハナを見てくれて嬉しかった。

十二時三十分。
二人が来てからちょうど三十分が経った。

今日は土曜日。
夕海と彼氏の学校は休みだけど、ハナは十一時頃までは学校に行っていた。

もうすぐ文化祭がある。
定時制クラスは文化祭自体に広く参加はしないけれど、ハナのクラスは展示をすることになってる。

美術とか彫刻とか、芸術系に優れた生徒が多いからだ。

その準備で午前中だけ登校することになってた。
ハナは何もしないけど、友達の手伝いで行った。

登校していたのは十五人。
元々三十人居たクラスメイトも五人は退学して二十五人になった。

そこから十人は用事なんかで来なかった。
強制じゃないからそれで良かった。

ハナ以外の十四人は全員作品を出す。
みんな昼過ぎくらいまで作業をするって言って、ハナだけが先に帰った。

十二時半。
学校を出たのは十一時過ぎ。
ちょうどいい頃だ。
< 169 / 235 >

この作品をシェア

pagetop