スキナダケ
タブレットのスクリーンの中で、十四人の生徒がうずくまり、倒れてもがき、喉を引っ掻いたり嘔吐したり、吐血したり泡を吹いたりしながら叫びにもならない苦しそうな声を必死に出しながら蠢いている。

様子を見に来たんだろう。
担任が腰を抜かして動転してる姿も小さくだけど確認出来た。

そこまで映像が鮮明なわけじゃないけれど、ハナが見たかったことははっきりと見えているから満足だった。

地獄絵図を表現するにはちょっと人数が少ない気もするけれど、コレがメインなわけじゃないから及第点だろう。

あぁ、これが、ハナの文化祭の展示って言ってもいい。
他の誰にも出来ないハナだけの作品。

なんて綺麗なんだろう。

「もしもーし!聴こえますかぁー!?」

ハナの問いかけにカメラワークが変わって、スクリーンには用務員のおじさんが映し出された。
こっちに向かってひらひらと手を振りながらニンマリ笑ってる。

きっとおじさんも興奮してるんだ。
こんなこと、今じゃなきゃもう絶対に経験出来ないもんね。
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