スキナダケ
用務員のおじさんが未だに腰を抜かして動けないでいる、木偶の坊みたいな担任をアップで映してから、生徒を一人ずつ順番に映していった。

もうほとんどの生徒がピクリとも動かない。
動いていても痙攣くらいで、すぐに全滅するだろう。

そろそろタイムオーバーかな。

「おじさん、ありがとう。そろそろタブレット置いて、指示した通りに動いて」

おじさんにはタブレットを置いたあと、校舎の裏門から外に出て、待機してるお父さんの会社の従業員と一緒に、車で逃亡してもらう手筈だ。

教卓の上に置かれたタブレット。
床に転がる十四人の亡骸と、いつの間にか気絶しちゃった先生。

あぁ…、これぜーんぶハナの…。

「ハッ…ハハ………キャハハハハハハハハ!!!これぜーんぶハナのぉーッ!ハナのモノぉー!!!」

「ひど…酷い…。ハナちゃんなんで…」

「なんでなんでって夕海ってば白々しいよ」

夕海はタブレットから目が離せないままガクガク震えている。
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