スキナダケ
「冗談だよな…?あぁ、ほら、君の学校って確かもうすぐ文化祭だよね?ここの全日制に通ってる中学の同級生が居るんだ。クラスで演劇でもするの?いやぁ…ビックリしたよ。かなり優秀な演出家でもクラスメイトに居るの?凄いな…」

夕海の彼氏は早口でまくし立てたけど、「そんなわけない」ってもう分かってるってギンギンの目でハナを見た。

恐怖と嫌悪、どうにかして命乞いをしようって目。

感じたことのある目。
既視感の正体はすぐに分かった。

小さいマンションの一室で殺した大学生のお姉さんと三人の男達。

自分が優位に立ってるって思った瞬間にひっくり返される絶望。

自分の命もすでにハナの手中に在ることをようやく理解した人間の表情って哀れで大好きだよ。
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