キミの恋のはじまりは
持ち上げている腕にも力が入らなくなってきて、スプーンはいつのまにか落としてしまった。
お皿はなんとか保っているけれど、いつまで持っていられるかわからない。
震えながら、空いた方の手で、泉の肩をぎゅっと握った。
「いず、みっ、まってぇ…、アイスが…」
「やーだ。莉世がいい」
「…た、べて、んんっ」
「食べてる」
「、とけちゃう、よぉ…」
「とけていーよ」
……、
か、会話が、なんかおかしい気がする。
涙で滲んだ視界には濃茶色の瞳の煌めき。
それに射抜かれて、どくんと心臓が大きく鳴った。