パステル☆クレヨン
「あーっっ!!」

まるで私たちの会話を邪魔するかのように、前方から大声が聞こえた。
せっかく楽しく会話ができたのに…私は声が聞こえたほうをキッと見つめる。

「あっあの人…」

さっき大声を出した人物は見たことがある印象深い人だった。なぜならこの前ぶつかって謝りそこねた先輩だったからだ。

太田くんはその先輩と楽しそうに話し始めた。こんなに話せてるってことは、きっと太田くんと同じバスケ部なんだろう。

私は1人アタフタしている。ぶつかったことなどもう相手は覚えてないかもしれないけど…でもそれでも今さらだけど謝ったほうが良いかもしれない。

私は謝ることにした。
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