義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>
 可愛いもう一人の娘シャリアへ
 辺境伯領を守り、子供を愛しんでくれてありがとう。
 こんな年の離れた私の元に後妻として嫁ぎ、華やかな王都を離れて暮らすなど若い女性には苦渋の決断だっただろう。
 君の人生を奪うようなことを御願いしてすまなかった。
 せめてもの償いだ。
 病に倒れた時、若返りの薬の存在を知った。若返れば病に打ち勝つことができるだろうとあらゆる手を尽くして入手した。
 しかし、私の病は若返ることで逆に病の進行を早めてしまうというものだと知り、薬の使用を断念したのだ。
 せっかく手に入れた薬を無駄にすることはないと気が付いたのは、昨日のことだ。
 シャリア……。どうか、若返って人生をやり直しておくれ。
 20歳ほど若返るという話だ。
 リードルが成人したら薬を渡してもらうつもりだ。そうすればリードルと同じ15歳に若返ることだろう。
 一緒に学園生活を送るもよし、社交界を楽しむもよし、婚約者を見つけて結婚するもよし。
 貴族年鑑の件は心配することはない。
 私の亡くなった弟の隠し子が見つかったということで私が養女として引き取ったことになっている。セバスが上手くやってくれるだろう。
 シャリア……。本当にありがとう。私の晩年は君のおかげで心安らかに幸せに過ごせたよ。
 どうか、今度はシャリアが幸せになってほしい。
 娘の幸せを願う父より。

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