純愛カタルシス💞純愛クライシス
☆☆☆
(副編集長さんと飲んだところで、堀田課長と飲んでいるのでお話できません)
俺と話をしないと美羽姉が突きつけるLINEの返事に、何度目かのため息をついた。今日一日この状態が続いてる。すぐに逢ってもらえないのがわかっているのに、『逢いたい』『話がしたい』という文字を打ち込むたびに、なぜか愛しさが募っていく。
「美羽姉のヤツ、会社の付き合いで堀田課長と飲みに行ったのか、それとも――」
顎に手を当てながら思考すること数秒で顔をあげ、副編集長のデスクに視線を飛ばした。パソコンで作業をしているのがわかり、急いでそこに向かう。
「副編集長、すみません。お訊ねしたいことがあります!」
「一ノ瀬じゃなく、私に訊ねたいなんて珍しいわね。なにかしら?」
副編集長はモニターから俺の顔に目線を移動させて、キラキラした瞳で見つめる。
「美羽姉と飲んだ店って、どこなんですか?」
「美羽ちゃんが勤める会社の傍にある、全国的なチェーン店よ。なになに、ふたりきりで飲んだことを妬いてるの?」
ニヤけて告げられたセリフから、美羽姉が勤める会社の周辺地域の地図を頭の中で思い描き、すぐさま場所を特定する。持っていたスマホでさっき送られてきたLINEの返事を打ち込み、そのまま編集長のデスクに赴いた。
「編集長すみません。のっぴきならない用事があるので、帰らせてください!」
「今日の仕事は、まだ終わっていないだろ?」
メガネの奥の瞳が、射すくめるように俺に注がれる。仕事が終わるまでに、あと二時間半あった。急ぎの業務は終わらせていたものの、その他の仕事については、メンタルが落ち込んでいたこともあり、進みが悪い状況だった。
「はい、終わっていません」
「白鳥は、ただでさえウチの仕事を抱えているのに、今日できなかったことも抱え込んで、明日の仕事がこなせるのか? そこまでおまえが有能なヤツだったとは、俺は知らなかったな」
「それは――」
「誠一くん、そこまでにしてあげなさいよ。自分が帰れないからって、部下にひがみながら絡んでるように見えるわ」
いつの間にか副編集長が隣に来て、俺の肩を組みながら、編集長に話しかける。
「アキラ、言葉がすぎるぞ」
「ここのところ、白鳥をこき使いすぎてるところもあるの。どこかでガス抜きしなきゃ誰かさんみたいに、他所にとられるかもしれないわよ」
「くっ、おまえは痛いところを突つくな……」
編集長がすごく嫌そうに眉根を寄せた。ふたりのやり取りに面食らっていると、副編集長が俺の耳元で囁く。
「美羽ちゃんのことで帰りたいんでしょ? ここは私にまかせて、早く行きなさい」
肩に触れていた副編集長の腕が俺の体を回れ右させて、勢いよくその場から押し出した。
「すみません、お先に失礼しますっ!」
理解ある上司ふたりに見送られた俺は、急いで美羽姉のもとに向かうことができた。
「あのコ、いつの間にあんなに大人になったのかしら。髪を思いきりカットして、男前になったせいかしらね」
「なにを言ってる。白鳥は大人だろ」
呆れた顔の編集長がデスクに頬杖をつきながら、当たり前のことを言った。
「恋愛関連は、中学生並みだったのよ。だからなにかあるたびに『一ノ瀬さん助けて!』って、ヘルプばかり出していたの」
編集長の機嫌がすこぶる悪いというのに、副編集長は楽しげに笑って、白鳥のことを口にする。
「アキラは相変わらずお節介ばかりして。実際自分のプライベートは大変なクセに」
「大変くらいがちょうどいいのよ。そうじゃなきゃ編集部から逃走して、どこかに取材に行き、問題を起こすかもしれなくてよ?」
言いながらウインクした副編集長に、目の前でうんざりとした表情を見せつけた。アキラが副編集長になる前に、いきすぎた取材であちこちから苦情が殺到し、その処理に追われたのが編集長の自分だったので、当時のことを思い出してゲンナリする。
前の副編集長を他所の部へ強引に異動させて、空いたポストにアキラを抜擢したのは、問題行動をとめるためだった。
「それだけはやめてくれ、俺の仕事を増やしてくれるな」
「ということで、白鳥の件は見逃してあげてちょうだいね」
投げキッスまでして念を押した副編集長に、編集長は肩を落として承諾するしかなかったのだった。
☆作者より
あーさてさて、ここからいったいどうなるでしょうねぇ。『セカンドレディに鉄槌を』のときには、美羽自身を傷つけることを一度や二度や三度くらい容赦なくおこない、(怖い)のスタンプが50超えましたから! あまりの非道に読むのをやめた読者さんがたくさんいるのも知っているし、「この作者〇〇」ってコメントを貰ったりと、まぁいろいろありました。
そんな作者の非道をとめるべく、学に応援コメントをいただけたら、1コメあたり1馬力のパワーで足が速くなる(読者のみんなで作者の展開を壊そうぜフェスティバル)を開催します。もうね、学の応援だけじゃなく、堀田課長の悪口でもいいし、なんでもいいや。ふるってコメントしていただけたら、修正し甲斐がありますね、ええ!
(副編集長さんと飲んだところで、堀田課長と飲んでいるのでお話できません)
俺と話をしないと美羽姉が突きつけるLINEの返事に、何度目かのため息をついた。今日一日この状態が続いてる。すぐに逢ってもらえないのがわかっているのに、『逢いたい』『話がしたい』という文字を打ち込むたびに、なぜか愛しさが募っていく。
「美羽姉のヤツ、会社の付き合いで堀田課長と飲みに行ったのか、それとも――」
顎に手を当てながら思考すること数秒で顔をあげ、副編集長のデスクに視線を飛ばした。パソコンで作業をしているのがわかり、急いでそこに向かう。
「副編集長、すみません。お訊ねしたいことがあります!」
「一ノ瀬じゃなく、私に訊ねたいなんて珍しいわね。なにかしら?」
副編集長はモニターから俺の顔に目線を移動させて、キラキラした瞳で見つめる。
「美羽姉と飲んだ店って、どこなんですか?」
「美羽ちゃんが勤める会社の傍にある、全国的なチェーン店よ。なになに、ふたりきりで飲んだことを妬いてるの?」
ニヤけて告げられたセリフから、美羽姉が勤める会社の周辺地域の地図を頭の中で思い描き、すぐさま場所を特定する。持っていたスマホでさっき送られてきたLINEの返事を打ち込み、そのまま編集長のデスクに赴いた。
「編集長すみません。のっぴきならない用事があるので、帰らせてください!」
「今日の仕事は、まだ終わっていないだろ?」
メガネの奥の瞳が、射すくめるように俺に注がれる。仕事が終わるまでに、あと二時間半あった。急ぎの業務は終わらせていたものの、その他の仕事については、メンタルが落ち込んでいたこともあり、進みが悪い状況だった。
「はい、終わっていません」
「白鳥は、ただでさえウチの仕事を抱えているのに、今日できなかったことも抱え込んで、明日の仕事がこなせるのか? そこまでおまえが有能なヤツだったとは、俺は知らなかったな」
「それは――」
「誠一くん、そこまでにしてあげなさいよ。自分が帰れないからって、部下にひがみながら絡んでるように見えるわ」
いつの間にか副編集長が隣に来て、俺の肩を組みながら、編集長に話しかける。
「アキラ、言葉がすぎるぞ」
「ここのところ、白鳥をこき使いすぎてるところもあるの。どこかでガス抜きしなきゃ誰かさんみたいに、他所にとられるかもしれないわよ」
「くっ、おまえは痛いところを突つくな……」
編集長がすごく嫌そうに眉根を寄せた。ふたりのやり取りに面食らっていると、副編集長が俺の耳元で囁く。
「美羽ちゃんのことで帰りたいんでしょ? ここは私にまかせて、早く行きなさい」
肩に触れていた副編集長の腕が俺の体を回れ右させて、勢いよくその場から押し出した。
「すみません、お先に失礼しますっ!」
理解ある上司ふたりに見送られた俺は、急いで美羽姉のもとに向かうことができた。
「あのコ、いつの間にあんなに大人になったのかしら。髪を思いきりカットして、男前になったせいかしらね」
「なにを言ってる。白鳥は大人だろ」
呆れた顔の編集長がデスクに頬杖をつきながら、当たり前のことを言った。
「恋愛関連は、中学生並みだったのよ。だからなにかあるたびに『一ノ瀬さん助けて!』って、ヘルプばかり出していたの」
編集長の機嫌がすこぶる悪いというのに、副編集長は楽しげに笑って、白鳥のことを口にする。
「アキラは相変わらずお節介ばかりして。実際自分のプライベートは大変なクセに」
「大変くらいがちょうどいいのよ。そうじゃなきゃ編集部から逃走して、どこかに取材に行き、問題を起こすかもしれなくてよ?」
言いながらウインクした副編集長に、目の前でうんざりとした表情を見せつけた。アキラが副編集長になる前に、いきすぎた取材であちこちから苦情が殺到し、その処理に追われたのが編集長の自分だったので、当時のことを思い出してゲンナリする。
前の副編集長を他所の部へ強引に異動させて、空いたポストにアキラを抜擢したのは、問題行動をとめるためだった。
「それだけはやめてくれ、俺の仕事を増やしてくれるな」
「ということで、白鳥の件は見逃してあげてちょうだいね」
投げキッスまでして念を押した副編集長に、編集長は肩を落として承諾するしかなかったのだった。
☆作者より
あーさてさて、ここからいったいどうなるでしょうねぇ。『セカンドレディに鉄槌を』のときには、美羽自身を傷つけることを一度や二度や三度くらい容赦なくおこない、(怖い)のスタンプが50超えましたから! あまりの非道に読むのをやめた読者さんがたくさんいるのも知っているし、「この作者〇〇」ってコメントを貰ったりと、まぁいろいろありました。
そんな作者の非道をとめるべく、学に応援コメントをいただけたら、1コメあたり1馬力のパワーで足が速くなる(読者のみんなで作者の展開を壊そうぜフェスティバル)を開催します。もうね、学の応援だけじゃなく、堀田課長の悪口でもいいし、なんでもいいや。ふるってコメントしていただけたら、修正し甲斐がありますね、ええ!