掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「倉田 彗か……彗、俺と環のところに生まれて来てくれてありがとうな」

「あ、目が開いた!」

娘が目を開けた。赤ちゃんにしては濃い? 顔立ちな気がする…

「ああ、やっぱり!
この子だよ。私にはわかる!
あの夢に出てきた女の子なの。
淳くんにそっくりだよ。嬉しい〜!」

環が、俺にそっくりだと言って喜んでいる。
そっか……
俺はそう言ってくれるのが嬉しい。

「本当に天使だよね」

「うん……」

でも俺の目には、いつも見慣れているマリア様とイエス様の姿が浮かんだ。

聖母子

こんなに尊いものがあったんだ…

そう思った。

「じゃあ、次はお父さんが抱っこしてみますか」

「え、え、」

こ、こんな小さな子を抱っこなんて出来るのか!?

しかし、助産師さんは環の胸の上から軽々と赤ちゃんを抱き上げ、タオルで包んだあと、俺に抱かせた。
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