能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
当初は私を含めて15人ほどいた同期だったが、躰を壊して退職したり、ノルマをこなすのがバカらしくなったと言うように転職したり、寿退社や他部署への異動を含めたその結果、営業部に残っている私の同期は5人になっていた。

性にあっているのかどうかと聞かれたら“あっていない”と答えるけれど…ノルマさえこなしていれば周りからは何も言われないし、自分のペースで身の丈にあった仕事内容をこなせれば給料はもらえる。

私のことを“我社始まって以来の無能社員”とバカにしてくる人間もいるけれど…頑張り過ぎたら躰を壊すだけなうえに、出世したとしても給料があがるどころか業務が増えるだけである。

経験者は語ると言う訳ではないけれど、思わぬ報復もある訳だ。

仕事も給料も身につけるものも身の丈にあったもので充分、キャリアや出世を望んでいる暇があるなら毎日をのん気に過ごすことを望むばかりだ。

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