ダブルブルー
と、ふいに頭頂部に触れた感触に、時が止まる。


ふふふ。オレと同じシャンプーの匂いだねぇ?


リップノイズつきのくちづけを落とされた、私の旋毛。


この瞬間が永遠に続きますように。思わず祈らずにはいられない。


「はい。おっけー」


ん。完璧。


「蒼ちゃん、ほら。化粧水と乳液も」


つけてあげるよ。


高そうな、化粧水と乳液のびん。


「そんな高そうな化粧水、私に使っちゃだめですって」


手を振って、遠慮したのだけれど。


「なに言ってるの。これね、すごいいい匂いがするんだよ」


言いながら、早くも化粧水を手に取っている。








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