ダブルブルー
蒼ちゃん。


たったひとこと。


私を愛おしそうに呼んでくれる優しい温度が、ゆっくりと私を包んでゆく。



見つめあったら、時間が止まってしまう気がする。



青さんと私しかいない公園のベンチ。



時間を止めるのも、進めるのもふたり次第。



『『ふふふ』』



揃った笑い声に、もう1段階優しくなった青さんの目もと。


帽子の影からでもわかる変化は、私が起こさせているのだ。


嬉し。呟いたら、


「うん?」


今度は少し、上がった目もと。





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