秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
親父が先代から引き継いだ商社を、いまは兄貴が継いでいる。
親父が『会長』で、兄貴が『社長』だ。
俺が社内をうろつかないのは、余計な揉め事を避け、兄貴が経営者として会社を動かしやすくするためだ。
俺は、新たな販路や資源を開拓するのをメインにしていて、精鋭揃いの部下とともに会社に貢献するのが役割だ。
『きゃぁっ! 誰? あのイケメン』
『もしかして、滅多に現れない専務じゃない?』
『素敵・・専務って独身なんでしょう?』
ヒソヒソと聞こえてくる小声をよそに、俺は最上階を目指す。
「さすがですね、専務。女性社員たちの目の色が違いますよ」
「それは、どうも」
「カッコ良さでいったら、私も『専務派』ですね」
「西川(にしかわ)さんまで・・勘弁してくださいよ」
兄貴の秘書に、苦笑いを向ける。
上に向かうエレベーターから遠くに見えるのは、離発着を繰り返す航空機だ。
そういえば、桜とは一度も旅行に出かけたことがない。
いつか・・。
今回のことが落ち着いたら、ふたりでどこかを旅してみたい。
それまで、桜が俺を想っていてくれれば・・だが。
親父が『会長』で、兄貴が『社長』だ。
俺が社内をうろつかないのは、余計な揉め事を避け、兄貴が経営者として会社を動かしやすくするためだ。
俺は、新たな販路や資源を開拓するのをメインにしていて、精鋭揃いの部下とともに会社に貢献するのが役割だ。
『きゃぁっ! 誰? あのイケメン』
『もしかして、滅多に現れない専務じゃない?』
『素敵・・専務って独身なんでしょう?』
ヒソヒソと聞こえてくる小声をよそに、俺は最上階を目指す。
「さすがですね、専務。女性社員たちの目の色が違いますよ」
「それは、どうも」
「カッコ良さでいったら、私も『専務派』ですね」
「西川(にしかわ)さんまで・・勘弁してくださいよ」
兄貴の秘書に、苦笑いを向ける。
上に向かうエレベーターから遠くに見えるのは、離発着を繰り返す航空機だ。
そういえば、桜とは一度も旅行に出かけたことがない。
いつか・・。
今回のことが落ち着いたら、ふたりでどこかを旅してみたい。
それまで、桜が俺を想っていてくれれば・・だが。