秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
親父も兄貴も、俺の提示したプランにひと言も反対しなかった。

それどころか『好きにやればいい』とまで言ってくれた。


なんなんだ・・。
桜も、親父も兄貴も。

思うようすればいい。
好きにやればいい。


「何か他に言うことないのかよ・・まったく」


でも、嬉しかった。
3人とも、俺を認めてくれた気がして。


「そうだ直生、西川を連れていけよ」

「いいのか? 兄貴が困るんじゃ・・」

「いや、むしろいい勉強になる。そうだろう? 西川」

「はいっ! 社長がお許しくださるなら是非!」

「お前は元々『専務派』だしな」

「いやっ、それは、そのっ・・」


ひとしきり笑い合い、和やかな気分のまま、俺と西川は会長室を出た。

そしてそのまま、部下たちのいるフロアに向かう。


「専務!! お久しぶりです」

「あぁ、なかなか顔を出せなくて悪かった」

「とんでもない。それより専務、今回は・・」

「そうだ。察しの通り"特殊任務"だ」

「やった!! さっそくミーティングですよね」

「準備してくれるか?」

「はいっ」


俺は年に数回、定期的にここを訪れるのだが、"特殊任務"により突然やって来ることがある。

そんな俺の『襲撃』を、部下たちは密かに楽しみにしているようだった。
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