秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
「直生・・・・まだ、時間・・ある?」


桜の言いたいことは分かっていた。

いや、そうじゃない。
想いを口にした俺が、もう気持ちを抑えられなくなっていた。


「桜を抱きたい」


ソファに座っていた俺に、桜が覆いかぶさってきた。

桜の唇が触れ、舌が動き、俺もすぐに反応した。


「桜・・」


首筋に、背中に、胸に、次々と指を這わせて、桜を甘い感覚に溺れされた。


「直生・・あ・・ぅぅ・・んっ」


「ねぇ桜、この少し甘い香りって香水?」

「え? 私・・香水はつけてない・・」


でも、間違いなく桜の身体から立ち昇るのだ。


「何だろう・・。桜、他の男を近づけるなよ」


「直生・・だけ・・あぁっ」


溺れてるのは、むしろ俺だろうか。


「直生だって・・少し合わない間に、何だか男っぽさが増した気がする。
きっと今の直生なら、どんな女性だってイエスって言う・・」

「桜・・それ、嫉妬?」


フイッ、と桜が顔を背けた。
なんだよ・・反応が可愛すぎる。


俺は、桜の身体を這う指と舌に熱を込めた。


「ぁっ・・はぁっ・・ぁぁ・・直生・・もう・・」


愛情と、嫉妬と、寂しさと、未来への不安。


俺と桜を取り巻くいろいろなものがスパイスになって、俺たちは、結局時間ギリギリまで溶け合っていた。
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