秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
桜は、俺のいない1ヶ月の間ちゃんと持ち堪えていたんだ・・。

『会社が上手くいっていなくて』とは言っていたものの、何ひとつ失ってはいなかった。


「桜は優秀な経営者だな」

「え? 急にどうしたの?」

「だってそうだろう? まだ何ひとつ失ってないじゃないか」

「・・そうね、強いていえば、優秀な秘書を失ったくらいかな」

「俺は・・辞めた覚えはないけど。休職中だ」


何よそれ、と桜は笑った。
休職理由も聞いていない、と。


「桜、体調は問題ないんだな?」

「大丈夫よ。どうして?」

「俺の休職理由、説明したいからちょっと付き合ってくれるか?」

「え? いいけど・・どこか行くの?」

「ああ。着替えてくるから、ちょっと待ってて」


俺は決めた。

桜を脅かす奴等を、徹底的に排除する。


俺は10分ほどで『専務』に着替え、桜の前に現れた。


「え? 直生? その格好・・」


桜は、言葉を失っていた。
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