秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
藤澤が自分で話したのか、この提携先の社長がどこかで知り得たのかは不明だが、藤澤が桜の元同僚と知り、近づくように仕向けたらしい。

上手くいけば、桜が手に入るとでも言いくるめたのだろう。

自分の息子を利用したんだ。


「揺さぶりの事情は分かったわ。それで・・服部専務はこの親子をどうするつもりなのかしら?」

「そうだな・・いっそ会社ごと消すか」


桜を含め、周りにいた全員がギョッとした目で俺を見た。


「専務、冗談が過ぎますよ・・笑えないです。その場合、先方に連絡を取るのは私ですよ・・」


西川が青ざめた表情で言う。


「大丈夫よ、西川さん。そんなことはさせないし、服部専務もそんなことはしないわ」

「そう・・でしょうか・・専務の制裁は手厳しいと評判で・・。社長も『一番敵にしちゃいけない男』と仰っていましたし」

「西川、余計なこと言うなよ」


俺の横で、桜がクスクスと笑っている。


「会社に何かあったら社員が路頭に迷う。それが分からないようじゃ、良い経営者とは言えないわね。そうでしょう? 服部専務」

「もちろんだ。藤澤親子は、そこが分かっていない。
ただ・・な。こいつらは俺の大切な女性を苦しめたんだ・・・・男としては許せないんだよな。山脇社長、何か良い案はありませんかね?」

「えっ、それ私に聞くの? そうねぇ・・服部専務が百叩きにでもしたらいいんじゃない?」


フロアにいたメンバーから、笑いが起こった。
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