俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない

 鷹矢さんの目を見ないで言い、自分の使った食器をそそくさとキッチンに下げる。

 そうしてダイニングを出て行こうとしたら、追いかけてきた鷹矢さんに手首を掴まれた。

 強引に振り向かされ、大きな手に両肩を掴まれる。

「待てよ光里。なんで泣きそうな顔してる」

 鷹矢さんが、長身を屈めて私の顔を覗く。焼けつくような胸の痛みがますます増して、彼からフイッと目を逸らす。

「……離してください」
「嫌だと言ったら?」

 じりじり顔を近づけてきた彼が、挑発的に囁く。彼の美しい顔に迫られると、いつも金縛りにあったみたいに身動きが取れなくなる。

 そのくせ、心臓だけは激しく暴れて……どうして鷹矢さんを前にすると、こんなに苦しくなるの、私。

 もどかしい思いを抱えながら、思わず彼を睨みつける。

「いつもいつもそうやってふざけないでください。……引っぱたきますよ?」
「本当にそうしたいなら、予告せずにやればいいだろ。自分から手の内明かしてどうすんだよ」

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