俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
馬鹿にするように鼻で笑われ、カッと頭に血がのぼる。
反射的に右手を振り上げ、彼の頬をめがけて振り抜こうとしたが……寸前パシッとその手を掴まれ、あっけなく防御されてしまう。
彼は掴んだ手のひらをしばらく眺めかと思うと、なぜかチュッと唇を寄せた。
「ちょっ、 なにして……!」
「素直じゃないお前のことだ。こうして構ってほしかったんだろ?」
「なんでそうなるんですか! ……って、な、舐めないでください!」
鷹矢さんは私の手を取ったまま、まるでアイスキャンディーでも舐めるみたいに、指先に舌を這わせ始める。
その光景に色気がありすぎて、直視できない。そして、見ていなくとも指先から伝わる、甘くてくすぐったい感覚に、腰が砕けそうになる。
なんなの、この恥ずかしい時間……!
「鷹矢さん、もういい加減にっ」
「やめてほしければ、ちゃんとさっきの返事をしろ。この先一生俺のことしか見ないってな」
それ、さっきの話より絶対エスカレートしてる……!
そんな確信があったものの、手のひらや甲、指の隙間や爪に至るまで、しつこく味わうように舌で刺激される感覚にもう耐えられそうにない。