俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
腕組みをしてこちらを見据えるツンとした表情に、思わず萎縮してしまう。
「ちょっとお時間いただける? 深澄さんのことで話があるの」
「えっ……?」
正直、こちらには高城さんとふたりきりで話す理由なんてないし、貴重な休憩時間を奪われるのは困る。
でも、鷹矢さんの話と言われたら無視できず、食堂から少し離れた人気のない通路で高城さんと向き合った。
いつ戻れるかわからないので食券は石狩さんに預け、遅かったら私の分も食べてもらうように伝えた。
「それにしても見苦しい格好ね。どこをどう見たらあなたに興味を惹かれるのか、私にはまったく理解できないわ」
彼女は本題に入る前にジロジロと私の姿を観察し、顔をしかめる。
なんて失礼な人だろう。そう思いつつも、高城さんはやはり美しく迫力があるので、軽い敗北感を覚える。
「私たちは、裏方ですので……CAさんたちのように美しくある必要はないんです。とにかく定刻までに飛行機を直せるよう、動きやすくないと困りますし」