俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
「馬鹿にしないでちょうだい。そんなことはわかっているわ。私はそんな格好で、どうやって深澄さんをたらし込んだのか聞いているの。どうせ汚い手を使ったに決まってる」
「……ええと、仰っている意味がよくわからないのですが」
私は鷹矢さんをたらし込んだ覚えはない。というか、そんなスキルがあるように見える?
むしろ、私が彼にたらし込まれそうになって困っているところなのに。
「わかった。男を知らないような顔しているのは演技で、本当は下半身がだらしないのね」
「はっ……?」
「あなたの武器なんて、ギャップを演出するくらいしかなさそうだもの。体から付け込まれていいようにされて、深澄さんが気の毒だわ」
こんなくだらない挑発に乗ってはいけない。
頭ではそう思うのに、あまりの暴言にカッと全身が熱くなり、勝手に反論が口をついて出た。
「だったら、高城さんはもっと賢い手で彼を奪い返せばいいじゃないですか。こうして私に文句を言ったってあの人は振り向かないんですから、時間の無駄です」