俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
「……って、あの、なんだかひとりで突っ走ってすみません。鷹矢さんは別の相手に支えてほしいと思っているかもしれないのに」
「別の相手?」
いきなりなにを言い出すんだ?
光里に詳しく尋ねようとしたその時、病室のドアがトントン、とノックされる。
「どうぞ」
声を掛けると、病室の扉が勢いよく横に開く。そこから現れたのは、光里と同じ運航整備部の男性社員がふたり。
確か、ヤンキー風の方が石狩で、物腰柔らかそうな方が信濃という名だったか。
そしてもうひとり、彼らに挟まれて気まずそうに肩をすくめているのは、新人CAの堂島だった。シドニーから無事に帰ってきたらしい。
「石狩さん、信濃さん……!」
弾かれたように立ち上がった光里が、彼らのもとに歩み寄る。
「夫婦水入らずのところすみません。彼が、どうしてもおふたりに懺悔したいことがあると」
「懺悔……?」
光里がぽかんとして聞き返した直後、堂島がつかつかとベッドに歩み寄ってきて、勢いよく頭を下げる。
「深澄さん、すみませんでした……!」
堂島の突然の行動に、面喰らって固まる。