俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
そっと体を離した鷹矢さんが、意外そうに私の顔を覗いた。
「どうした、即答するなんてお前らしくないぞ」
「だって……本当ですもん」
ぐすっと洟を啜って素直な気持ちを告げると、彼は周囲に人気が無いことを確認し、そっと私に口づけを落とす。
「朝の続きするって約束だし、素直な光里のこと、家でかわいがりたい。さっさと帰ろう。俺も着替えるから待ってて」
「そういえば、なんでまだ制服なんですか?」
「光里に会いたい気持ちが勝って、順序を間違えた」
バツが悪そうに苦笑する鷹矢さんがかわいくて、思わずクスッと笑う。
すると「笑ったな?」と怖い顔をしたまたチュッと口づけされて、今度はお返しに私からキスをする。
軽口ばかりの鷹矢さんだけれど、本音ではたぶん、私と同じくらい不安だったのだと思う。
さっさと帰ろうと言いながらも離れがたいようで、私たちはしばらく誰もいない廊下で啄むようなキスを交わし、お互いの温もりを確かめていた。