俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
「さっき見えたの、たぶんスカイイーストの国際線」
「えっ?」
「気になってたんだろ。……まったく、こんな時まで妬かせやがって」
鷹矢さんはそう言って、今度こそ私の唇を塞ぐ。
少し強めに押しつけられたキスが、私の胸をジンと熱くした。
数秒間重なった唇がふっと離れていくと、甘い目をした鷹矢さんと視線が絡む。
「けど安心しろ。お前が飛行機ばっか見てたって、俺が強引に振り向かせて、全力で愛してやる。覚悟しろよ、光里」
みんなの見ている前でも構わず甘い言葉を吐く彼に、鼓動がドキンと鳴る。
私も伝えたい。初めて恋の幸せと苦しさ、そして尊さを教えてくれたあなたと、ずっと共に生きていきたいと。
「はい。私も……鷹矢さんのこと、全力の愛で、一生メンテしてあげますね」
そう言って彼を見つめたら、彼はたまらなくなったように顔を近づけ、あろうことか二度目の誓いのキスをする。
正式な流れを無視した行動に頬が熱くなったけれど、参列者からは拍手が湧きあがり、牧師の男性もニコニコ頷いてくれた。
窓の外に広がる大空をまた一機、真っ白な飛行機が横切っていく。
今度こそよそ見をしなかった私の瞳には、幸せそうに微笑む旦那様がいつまでも映っていた。
FIN


