激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「これ、どう思いますか?」


 突然意見を求められ、「ああ」と気のないような返事をしてしまう。


「いいんじゃないか。自分が気に入ったものが一番いい」

「そうですかね……じゃあ、これにしようかな」


 こちらの様子を微笑ましそうに見ていたスタッフが、「もしよろしければ」と話の区切りを見て声をかけてくる。


「こちら、メンズラインもご用意がありますので、よろしければパートナー様とお揃いにもしていただけますよ」


 スタッフにそんなことを勧められた京香は、途端に困ったように表情を歪ませる。

 ちらりとこちらを見上げた彼女の大きな目と視線が重なり合った。


「じゃあ、メンズラインのものも一緒に」


 気づけばスタッフにそう頼んでいた。

 スタッフは「かしこまりました!」とそそくさとその場を離れていく。


「え、あの、香椎さん、なんかすみません」

「何が?」

「あんな風に勧められたら、断りづらいですよね。私が気に入ったものと同じのなんて、嫌だろうと……」

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