激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
買い物を終え、外食をしてから自宅マンションに帰宅したのは二十一時を回った時刻だった。
「あの、今日は色々買っていただきありがとうございました」
リビングに運び入れたのはお揃いのマグカップにお揃いのナイトウェア。
調理器具や食器類は、明日中に配送される予定になっている。
「あの、マグカップ開けてみてもいいですか?」
意外にも京香のほうから尋ねられて「ああ、もちろん」と心なしか声が弾む。
紙袋から包装された箱をふたつ出し、中から丁寧にふたつのマグカップを取り出す。
緩衝材を取り除くと、真っ白いマグカップが現れた。
「これ、やっぱりすごく可愛いですね」
それぞれ取っ手を外側に向けてくっつけると出来上がるダックスフンドの絵柄。遊び心があるペアマグカップだ。
「早速これで何か飲むか」
「あ、いいですね。じゃあ、洗いますね」
京香がマグカップを洗い始めた横で、「何がいい?」とメニューを訊ねる。
「香椎さんと同じものでお願いします」
そう言われて「わかった」と答えつつ、その呼ばれ方が引っかかる。
言うタイミングをすっかり失ったままきてしまっていたが、やっとここにきて口を開く。