激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
コースの料理が一通り終わり、あとはデザートを残すのみとなった。
「すごく美味しかったです」
そんな陳腐な感想しか出てこない自分にがっくりする。
もっと食レポが上手な芸能人みたいに、的確な感想が出てくればいいのに。
「まだ最後のメニューが残っているだろ」
「そうですね。デザートもかなり期待度が高いですけど──」
そんな会話をしている中、「失礼します」と黒服のスタッフが席に現れる。
その手にあるプレートに、火の灯るロウソクが見えた。
「えっ……」
目の前に置かれたプレートには、ケーキやジェラート、美しくカットされたフルーツが載り、〝Happy birthday〟とプレート上にチョコレートで描かれている。
驚きで見入ってしまったものの、顔を上げて透哉さんと目が合った。
「誕生日おめでとう」
「知っていたんですか……?」
「当たり前だろう」